2009年4月21日火曜日

さまざまな学問と提携していく心理学

心理学の講座を学ぶために、心理学の歴史について触れてきたが、その最後として心理学と他の学問との関連について述べておきたいと思います。
まず心理学は「精神物理学」がその前身です。物理学をはじめとする様々な自然科学から多くの方法を受け継ぎ、哲学を父、生理学を母として誕生しました。
これを実験心理学の始まりとするならば、臨床心理学は医学、とりわけ精神医学の弟として誕生したといえるでしょう。

こうして哲学と生理学から独立した心理学は、感覚・知覚・記憶・知能など、人間の心と機能を次々に明らかにする一方で、全体性としての個性や成長の過程が追求され、発達心理学や性格心理学などの分野が確立しました。
これらの分野では大脳生理学や医学との連携が保たれました。

心理学は「個」を問題とするだけにはとどまりません。社会学や文化人類学の近接科学として対人関係や集団状況、さらには社会的な次元での人間行動を対象として社会心理学が成立しました。
また経営学や組織科学との境界では、経営心理学や組織心理学という分野を展開させてきました。
こうした心理学の発展には、統計学の進歩が大きな支えになりました。

近年では論理学や言語学とともにテクノロジーの世界に進出し、認知心理学という分野を開拓する一方で、心理学以前に人間の魂の癒しを担当していた宗教とも親しい関係になりつつあります。

このように心理学は、心理学としても数々の分野を生み出し、そして色々な学問と連携しながら発展してきたのです。
心理学の講座でこのような歴史に触れることはあまりないかもしれませんから、覚えておいていただけるといいかと思います。

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